桜木森林組合製材部を源流とする当社は、昭和38年に掛川市内の旧5村の5森林組合が合併し、掛川市森林組合へ一本化されたことを期に、桜木にしかなかった製材部を別会社として分離独立することにしました。これがオールスタッフの前身となる桜木製材株式会社でした。
桜木製材の資本金は700万円。これは従業員や組合の理事、職員の退職金によって賄われました。必然的に従業員持株制となり、製材会社としてはきわめて珍しい完全非同族法人としてスタートすることになりました。株主数は600余名を数えました。
設立間もない昭和38年10月から11月にかけて、県内林材界有志が海外視察に出ました。オランダ、ドイツ、フランス、フィンランド、アメリカなど、約50日間に及ぶ視察により世界の動きを知り、急増する外材への対処を検討しました。為替相場1ドル=410円の時代です。
海外視察の翌年、日本国内の木材業の状況を知るため、北海道や東京、大阪などの製材会社、森林組合、市場などを視察。これらの視察で学んだ多くのことが、オールスタッフの進むべき道を示してくれました。